ライブ&ワークショップの情報を更新しました。詳細は、以下をご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/live/index.htm
とはいっても、まだ詳細の出ていないものがほとんどです。わかり次第、記載しますので今しばらくお待ちください。
今月3日のDiaryで森敦のことを書いたが、
http://rhyme.exblog.jp/8133788/
あれから、県立図書館で森敦の全集を借り、少しずつ読んでいる。
彼の名著『意味の変容』が収録されている全集第2巻は、雑誌『群像』連載時の原稿や、講演集が収録されていて、とても濃密な素晴らしい本である。
「任意の一点を中心とし、任意の半径を以て円周を描く。そうすると、円周を境界として、全体概念は二つの領域に分かたれる。境界はこの二つの領域のいずれかに属さねばならぬ。このとき、境界がそれに属せざるところの領域を内部といい、境界がそれに属するところの領域を外部という」
上の文章は、以前にも引用したものだが、『意味の変容』ではこうした幾何空間がとても重要な意味を持つ。意味の捨象された形式的な空間を扱うことによって、しかし、そこから生と死が逆照射され、ニーチェの「永劫回帰」が姿を現わす。
内部は、境界によって閉じられていると同時に、境界そのものには決して辿り着かない故に、無限の世界をなす。
つまり、
内部+外部+境界=無限の世界
かつ、
内部=無限の世界
このとき、内部=生、外部=死、境界=幽冥境、にそれぞれ仮託すると、無限の世界において死と幽冥境は無であり、かつ存在するという重大な矛盾としてたち現われる。
生と死をめぐる断章。