『ディオニュソスをめぐってpart2〜月と不死、縄文のスピリチュアリティ』に参加してくださった方からとても素晴らしい写真をいただいたので、ここに転載します。どうもありがとう!
場所は、会場となった藤内遺跡。縄文中期のとても重要な遺跡である。
縄文土器では日本海側の火炎式土器が有名だが、その具象性や世界観の表現においては縄文中期中葉の八ヶ岳南麓出土の土器に勝るものはないかも知れない。さらにその中でも、藤内遺跡の土器はその意匠、造形、技術において傑出している。
それにしても当時の世界観が、なぜ突然この地で土器によって表現されはじめたのだろうか。たとえ、それ以前から確固たる世界観はあったとしても、それがただ単に存在することと、それを表現しようとすることには計り知れないほど大きなギャップがある。ここには、「精神の革命」のようなものがあったのだと思う。
そして、その精神の革命の起爆点が、ここ八ヶ岳南麓だったのだろう。