モンゴル僧を招いてのコンサートツアー『響きの宇宙、風の曳航』、8月5日の松本・神宮寺での原爆忌を最後に終了しました。その原爆忌の後、3日間にわたって施餓鬼法要が行なわれ、東京・実相寺から始まったすべてのコンサートと法要を合わせると、のべ2,000人以上がいらしてくださいました。
モンゴル僧たちの声の響きをそれほど多くの方々にお届けできたことが、僕には何より嬉しいことです。2,000人以上もの方々の耳と胸を、その響きが通過していき、そこで皆さんが何かを感じ取ってくださったとしたら、それは彼らモンゴル僧にとってもかけがえのない至福だったことだと思います。
皆さん、どうもありがとうございました。
ツアー中、色々なことがありました。大変なこともありました。でも、本当にたくさんの方々がいらしてくださったことが、僕にはひとすじの光明でした。どうもありがとう。
すべてのスケジュールを終えた後、僕たちは新潟の海へ海水浴に行きました。モンゴル僧の多くは初めて海を観ました。あれほど深い水に入るのも初めてのこと。これまでにもっとも深い水は、ウランバートルを流れる小川です。わずか膝ほどまでの水。泳ぐことはろくにできません。
彼らは深い水に身を浸し、小さな子供たちのようにはしゃいでいました。いつまでもいつまでも飽きることなく、戯れていました。肌を赤くして。
それは、とても、とても、素敵な光景でした。
とても、とても。