20,21日は、2夜連続でパリでのコラボレーションライブだった。ダンサー竹ノ内淳志さん、音楽は僕と小宮広子さんというセットで、この春以来何度目かの公演だった。予算のことなどいろいろな制約のある中で、僕がパリで使った機材は写真のとおりで、小規模なセットを組み、エレキギターを弾いた。
お客様はとても暖かだった。たくさんの拍手をいただき、公演後はみなさんとたくさんお話をした。こういう時、ミュージシャンというのは本当に素晴らしい仕事だと実感する。
みなさん、どうもありがとうございました。
次の公演は、7月からのポーランドツアー。ミュージシャン小宮広子さんとのセットで、ポーランド4都市をまわることになっている。
ところで、パリに来てから話題の中心になるのは、やはり福島の原発事故のことである。
事故発生当初、フランスのメディアはこの事故を大きく取り上げたし、日本在住のフランス人たちの反応もとても早かった。しかし、ある時期を境に、このニュースはテレビでまったく取り上げられなくなってしまったのことだった。その背景には、フランスが世界有数の原発保有国であることがあり、ドイツやイタリアでの原発廃止決定に後押しされる形で、世論が反原発に傾くのを阻止するために、メディアへの規制がかかったのだと考える人は多い。おそらくそのとおりなのだろう。
ともあれ、パリでの公演はこれで終了した。渡仏してからずっと慌ただしい毎日だったが、今日から7月頭まではゆっくりできる。アパートで、書き仕事をするつもりである。