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『山躁賦』
来週10日(木)、東京六本木のライブハウス「superdelux」にて、蒙古斑革命のライブです。
蒙古斑革命は、日本人に脈打つアジア人としての美意識に光を当てたプロジェクトで、故・山口小夜子さんと写真家・高木由利子さんの企画として数年前まで雑誌/インターネットにて展開されていたものだった。
今回のライブは、その再始動の第一弾。詳細は、

http://yurikotakagi.com/c/news/
http://www.ame-ambient.com/live.html

をご覧ください。
『山躁賦』_a0006822_12532433.jpg

話は変わるが、最近、古井由吉の短編連作集『山躁賦』(初出1982年)を読んだ。
小説らしい小説を読んだのは久しぶりのことだった。一体もう何年もの間、小説を読んでいなかっただろう。
古井由吉の小説は、まだ学生だった頃に『沓子』や『円陣を組む女たち』など初期のものを読んだきりだったから、かれこれ25年ぶりくらいに読んだことになる。
中上健次の短編連作集『熊野集』は、他の中上健次の作品と同じように、何度も読み耽った小説だが、この小説が『山躁賦』の大きな影響下に書かれたことは当時から知ってはいたが、それでもなんとなく読まないままだった。
小説に限らず、哲学や思想を含めたエクリチュールは「教養」であると思っている人もいるかも知れないが、じつのところ、事態はむしろまったく違っていて、本当に優れたエクリチュールは、真性の毒である。
ひとたび読んでしまった言葉は、毒のように作用する。中上健次は毒であり、ニーチェは毒である。それらを解毒するには、相当の歳月が必要であり、フラッシュバックが消えることはない。
『山躁賦』を読んで、そんなことを(ずっとわかっていたことなのに)思い出した。
例えば、花について。

「・・・生身の人間には花の咲ききわまって散りかかるところなぞ、ほんとうのところ、直視できるわけはない、なんだかんだと惜んで躁いでますが、まともに眺めきった者なぞ、あなた、ひとりもいやしません、ひとりも・・・酒喰らって莫迦躁ぎするほうが罪はないんで、花の気に触れて心の底が静かに狂いおって、歌に舞いに、火つけに殺しに軍、なにも花が散るのを見て軍に踏み切るわけでもないんでしょうけど・・・。
それでもやがて一斉に散りはじめると、風も地もたちまち白く、人の身の内も白く、四方の山に散り眠りのうちに散り、野も心もはるばると、一面にうかされて、花になっていく。飢餓悪疫の上に降りかかり、流血の上を覆い隠し、散りかう光に叫喚すら桜色に染まり、恐怖も桜色、気の狂うのものどかで、今日もよくよく閑があるのか、花をかざして謀りごとに耽ける顔があり、やがて幕の外では物の具ひっつかみ、目の色を変えて、一身の執念のごとく、手前にかかわりもない殺戮へ駆け出していく男どもの熱狂も見える。」(『山躁賦』古井由吉)


季節は訪れる。
そろそろ花の声を聴く時節である。花びらは浮かび、舞い、やがて地面を白く染める。そうして風が吹けば、剥き出しの地面がふたたび現れるが、それはすでに、かつての地面ではない。花びらが密かに、それを変えてしまったからだ。

アルバム情報を、どうぞご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/news/soul.html
http://www.ame-ambient.com/silent.html

5月21日には、八ヶ岳で焚き火ライブを開催します。詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/news/takibi.html
『山躁賦』_a0006822_12543376.jpg

by rhyme_naaga | 2011-03-01 12:55 | Live
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