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沈黙をこそ
3年前に書いた詩(のようなもの)が見つかった。
人に頼まれて書いたものだが、詩にするにはもっと凝縮する必要がある。
詩とは、白紙に書かれた言葉以外のものを、海のように辺限なく広がる空白をとらえるように、とらえるものでなければならない。言葉は、言葉ではないものを言い表すために、いわば逆説的にこぼれ落ちるものでなければならない。
言葉そのものを書きたいのではないのだ。
沈黙をこそ、言葉によって、その、輪郭をなぞりたいのだ。
a0006822_2316149.jpg

美について

きみは
尽きることのない海から生まれ
踏みしめられた銀色の雪に
かつて
歓びの声をあげたのだ
人生はその歓びのすべてだと
陽光に満ちた午後の食卓で
祖母に教えられたのだ

きみは
思い出すことができるだろうか
あでやかな花にも似た
賑やかな午後の樹の下で
きみの生が祝福され
きみの名が決められた
夏の午後を
きみは
一編の詩の行間にこぼれた
海のような空白に
生を受けたのだ

きみの名は
すべての祝福と歓喜のなかで
召喚された
初めての夏の午後に
父はきみの名を呼び
そして母は
さらに名を呼んだ
きみは世界の無垢よりも無垢で
世界の美よりも
さらに美であった

きみは
いつか思いめぐらすだろうか
美しさは
きみとともに誕生し
きみとともにめぐり
日々を伝え
歓びを交わしていることを
愛の言葉を書く
その指さきに
いっそう強く
あふれていることを

美しさは
ひとときも絶えることなく
きみとともに歩いてきた
初めての夏の午後
きみはそうして歩きはじめたのだ
父がきみの名を呼び
母がさらに呼んだ
眩い夏の午後からずっと
さらに
いつまでも

長屋和哉 2007年初夏

by rhyme_naaga | 2010-04-14 23:16 | etc
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