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Got Interviewed for Polish Music Magazine.

I got interviewed for a portal music magazine Nowamuzyka, Poland.
English version below.
I talked about my latest album “Microscope of Heraclitus” and other topics like my music background, future project and all that.
Please have a look.


ポーランドのウェブマガジンからいただいたインタビューがアップされましたので、もしよろしければ、どうぞお読みください。

ポーランド語に続いて、その下に英語でのバージョンが掲載されています。

内容は、先日リリースした『Microscope of Heraclitus』のこと。それから僕が影響を受けた作曲家のこと、音楽以外からの影響、最近聴いている音楽のこと、等々です。

それから、このアルバムにはポーランドの湖水地方であるカシュビでレコーディングした古い歌をベースに作曲した曲が収録されているのですが、その背景についても話しています。

いつか、このことはしっかりと書いてみたいことですが、少しだけそのさわりを話しました。


それは、湖水地方のカシュビに滞在していたある夜、ポーランドの友人と漆黒の闇の中を車で走った時のことです。僕と彼はともにエストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの大ファンで、彼と会えばいつもアルヴォ・ペルトの話をしているのですが、その時カーラジオから、アルヴォ・ペルトの『My Heart`s in the Highland』が流れてきました。まったくの偶然です。ひどいノイズ混じりで、そのノイズの海の向こうから、かすかに聞こえてきました。僕たちは二人して息を飲み、殺し、そのノイズの向こうから聞こえてくるあまりにも美しい音楽に耳を澄ましました。

漆黒の闇と、ヘッドライトが照らし出す森の木々。

アルヴォ・ペルトの音楽は、僕と彼が共有している何か深いものと響き合っています。それはうまく言葉にできないかも知れないけど、握られた拳のような確かさを持っているものです。

それが偶然、その時、僕たちの耳に届いてきました。

このことは、僕がこれまで経験した中で、もっとも美しいものの一つでした。人生には言葉で理解しようのないことが数多くあることはわかっているつもりですが、それでも、僕たちは理解を超えた地平からふいに現れる美しいものを目の当たりにし、そしてもう一度、言葉を失うのです。人生って一体どうなっているのだ、と、さらに問いかけるのです。




# by rhyme_naaga | 2018-05-28 21:16 | Music
アルバム『Microscope of Heraclitus』リリース

4月12日の今日、僕のアルバム『Microscope of Heralitus』がバルセロナのレーベル Indigo Rawよりリリースされました。

ダウンロード、ストリーミングは以下のサイトよりご利用できます。

どうぞよろしくお願いいたします。


Itunes https://goo.gl/xDWXUs
Spotify https://goo.gl/qFDNX2
Beatport https://goo.gl/HpXK75

And in all major download/streaming stores worldwide.

アルバム『Microscope of Heraclitus』リリース_a0006822_22050893.jpg

ところでアルバムのタイトルは、日本語では『ヘラクレイトスの顕微鏡』となります。

ヘラクレイトスは、古代ギリシアの植民地だった小アジアのエフェソス出身の哲学者で、ニーチェの「永劫回帰」に深い影響を与えた人です。

「同じ河には、二度と入れない」と彼の断片録にあるように、彼はすべての現象が生成変化していることを語りました。いわば彼は微視的な、顕微鏡的な感覚と思考を持っていたわけです。それが、このアルバムのタイトルとなっています。

この微視的な思考を持っていた人々は、もちろんヘラクレイトス以降も多く存在しています。例えば、画家フェルメール、数学者マンデルブロー、ニーチェ、哲学者ドゥルーズ、精神分析家ガタリ、そしてバッハ。

ヘラクレイトスが生きていた時代、彼は「謎をかける人」あるいは「闇の人」と呼ばれていたそうですが、それは僕にやはりニーチェを思い起こさせます。孤高の哲学者、小アジアを颯爽と闊歩するヘラクレイトスの姿を想像すると、なぜか僕は勇気づけられるような思いがします。

もしよろしければ、ぜひお聴きください。



# by rhyme_naaga | 2018-04-12 22:16 | Music
カシュビ〜Kaszuby
『カシュビ〜Kaszuby』
昨秋、ポーランド北部の美しい湖水地方カシュビを訪れた際、美術館でのライブの後、主催の方が僕をホームパーティに招いてくれた。
カシュビは、ポーランド先住系の人々が暮らす地域で、言語もポーランド語と異なっている。そのため、道路標識などもポーランド語とカシュビ語の二重表記となっている。
そのホームパーティである女性が、カシュビの古い歌を聴きたい、という僕の願いに応えてくれたのだった。
美しい歌だった。
しかし、それは悲しい歌でもあった。多くの東欧の歌がそうであるように。東欧の歌の、この美しい悲しみは一体どこから来るのだろう。
僕は、その歌を手持ちのiPhoneで録音し、そして1年以上が経って、ようやくそれを編曲し、ひとつの曲にすることができた。

写真もすべてiPhoneで簡単に撮ったものばかりだし、そもそも僕は写真を撮る習慣がないから、あまり良い写真もないが、ともあれ何枚かの写真を記憶として収録しておいた。
どうか、もしよろしかったら、お聴きください。
日本人の多くがほとんど知らない場所。美しい湖と森と、そしてやっぱり美しい歌が湖水を霧のように流れてゆくひそやかな大地。カシュビの歌。

"Kaszuby"
Recorded Kaszubian folk song last autumn and arranged it to this ambient track "Kaszuby".
This track is dedicated to my friends who were with me when I recoreded the song in Kaszuby.
# by rhyme_naaga | 2016-12-15 22:53 | Essay
仔猫のこと②
外で生まれた仔猫は、母猫にネグレクトされ、寒い冬の夜を我が家の楽器倉庫で過ごすようになったが、僕たちは彼女に去勢手術を受けさせ、何本かの注射を受けさせた。
しかし彼女と家の中で一緒に暮らせるようになるためには、先住猫との相性もあるし、何よりも彼女が猫エイズと猫白血病のキャリアでないことが前提となる。先住猫はキャリアではないから、もし彼女がキャリアであった場合、2匹を一緒にすることはつまり先住猫の生命にも深い影響を与えてしまうことになるからだ。
仔猫のこと②_a0006822_2394729.jpg

先週のこと、獣医のもとへ彼女を連れていった。
お腹の虫下しの注射をしてもらった後、彼女がキャリアであるかどうかの検査をしてもらった。
「15分くらいで結果がわかるから、待ってて」
と言われ、彼女を入れたバスケットケースを抱えて、待合室で待つその15分はとても長かった。彼女はその中で、ずっと鳴いていた。もし彼女がキャリアであったなら、僕たちは彼女をもう一度、外の世界へ明け渡さなければならない。それしか選択肢はないが、僕にはそれをする自信がなかった。
やがて診察室にもう一度、呼ばれ、バスケットケースで鳴き続ける彼女と一緒に入っていくと、
「エイズの白血病も陰性だよ。オールクリア」
と言われた。その時の安堵と喜びの大きさといったらなかった。
仔猫のこと②_a0006822_2310227.jpg

そして、もうひとつの課題である先住猫との相性も、僕はずいぶん心配したのだが、わずか1時間もしないうちに彼は幼い彼女をすっかり受け入れてくれた。我が家の2頭の心優しい犬たちは、仔猫の彼女を気遣ってくれた。
一般論としての動物たちのことは、僕にはよくわからない。
しかし、僕が接してきた動物たち、僕が愛した動物たちはただのひとつの例外もなく、みな心から優しかった。彼らはみなスイートだった。
彼らは純粋な贈与のように、僕たちの世界の片隅に生きている。
しかし、その片隅はむしろ中心である。そこから、僕たちはかけがえのない愛情と経験と、そして他者のために生きる学びを得ることができるのだから。
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# by rhyme_naaga | 2016-04-23 23:10 | Essay
小さき精霊たちの消息〜諏訪篇
今年5月27日(金)~29日(日)にかけて、八ヶ岳&諏訪エリアの縄文文化と諏訪信仰の聖域をめぐるツアー『Invisible Deities~小さき精霊たちの消息・諏訪篇』を行なうことになりました。
宿泊は、八ヶ岳南麓のペンション(2泊)になります。
それぞれの夜には、僕のライブと、井戸尻考古館学芸員による縄文文化をめぐる講演を予定しています。
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また、この『Invisible Deities~小さき精霊たちの消息・諏訪篇』では、諏訪を中心に存在する精霊ミシャグジの消息、そして神社神道が流通する以前の文化圏である八ヶ岳縄文文化の痕跡を巡り、諏訪大社4社を巡ります。
八ヶ岳縄文文化は、縄文時代中期に大きく栄え、独自の土器や土偶などを遺しました。それらの土器・土偶には彼らの内的世界が厳密な形で刻まれ、そこに神話の萌芽と宗教的エクスタシーを見ることができます。
ミシャグジは、現在でも解明されたと言い切れない謎の精霊であり、諏訪を中心に広く日本に分布しています。縄文時代の石棒(リンガ)がミシャグジと同一視されることもあるため、この精霊は縄文時代から信仰されていた可能性もあります。
また、諏訪大社は、その胎内に狩猟文化を宿したまま現代に至っているように僕には思われます(もちろん間違いである可能性も高いですが)。
日本の神は不浄を嫌うとされますが、諏訪大社には狩猟の祭祀があり、そこで流される血は必然です。いわば、諏訪は日本の神道に内面化することのできない差異を根底に宿しており、それが諏訪信仰を際立たせているように思われます。
そして、それこそが諏訪の魅力を形作っています。
そこは解読しきれない深い謎を湛え、訪れた人に問いかけます。
私たちがかつて信じていたもの=精霊は、一体何だったのか。
かつて存在した多層的な文化は、どのように一元化されようとしているのか。
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ツアーの詳細は以下の通りです。
皆さま、ぜひご参加ください。

*****
・日程:2016年5月27日(金)~29日(日)/2泊3日
・宿泊先:遊悠塾ふぁみりぃ(tel:0551-38-3191)
〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出7224-3
・参加費:65,000円(宿泊費(2泊・朝夕食付)および長屋和哉 LIVE料金、講演料ともに含む)
*集合&解散場所までの交通費・昼食費は各自ご負担願います。
・集合&解散場所は、ともにJR中央本線「小淵沢駅」を予定。
・募集人数:10名(最小催行人数6名)
・申込み締切日:2016年5月24日(火)まで。
・お問い合わせ:invisibledeities@gmail.com
・お申込先:http://kokucheese.com/event/index/373323/

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# by rhyme_naaga | 2016-04-16 22:34 | Live