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「焚き火ライブ&神話をめぐるトーク in 八ヶ岳」チケット情報アップデート&特別ゲスト
来週末、7月27日&28日(金・土)開催のイベント、焚き火ライブ&神話をめぐるトーク『われらの大地、われらの神話』の追加情報です。

宿泊付きのプランに、1名のキャンセルがありましたので、会場のペンションにお泊まりいただき、ご参加いただくことが可能です。
もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、
info@ame-ambiet.com
まで、ご連絡くださいませ。

また、宿泊の付いていないチケットも、わずか数枚ではありますが、まだご用意できます。
こちらも併せて、お問合せくださいませ。
連絡先は、上と同じになります。

また27日の夜は、焚き火ライブの後に「神話をめぐるトーク」が続きますが、今回、とても素晴らしいゲストをお招きできることになりました。
八ヶ岳南麓にある考古学の資料館である「井戸尻考古館」の研究員である小松隆史さんです。
http://www.alles.or.jp/~fujimi/idojiri.html
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今回のテーマは「大地の神話と縄文の神々〜八ヶ岳を中心に」ですが、井戸尻考古館では八ヶ岳南麓で出土した数多くの素晴らしい土器や土偶をコレクションし、それらの背後にある神話的思考を研究されています。
縄文世界の豊穣と、僕たちの感受性を形作った彼らの神話。
今回のトークでは、それらについて、現役の研究者である小松さんにたっぷりと語っていただき、その現代的な意味と価値について、僕たちで語り合いたいと思っています。
たいへん貴重な機会になると思いますし、きっと素晴らしいお話を聞けると思いますので、みなさん、ぜひこの機会に八ヶ岳までお越しくださいませ。また、翌日28日のワークショップの後は、井戸尻考古館で実際に出土した土器や土偶を見て、館の方から説明をいただくのもきっと素晴らしい体験になると思います。
八ヶ岳は今、緑があふれる清々しい季節です。
みなさんのお越しをお待ちしております。
1万年の神話が、わたしたちの未来への鍵になるかも知れないから。

長屋和哉
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by rhyme_naaga | 2012-07-20 15:32 | ライブツアー
われらの犬たち part2
ふたたび、犬のことを書こうと思う。
かつて我が家には4頭の犬たちがいて、そのうちのいちばん若い犬の安吾の母親のことを、僕たちはママと呼んでいた。
先日も書いたように、彼女はある時、ふいと姿を消してしまった。
それ以来、姿を見ることはなかったが、あれからすでに6年あまりが過ぎた今、彼女はおそらくもう死んでいるだろう。どこで死んだかはもちろんわからない。だが、とても用心深かった彼女は、きっと人間の手には捕らえられなかっただろう。だから、保健所にも行かなかったはずだ。
彼女はおそらく、山へ行ったのだ。
その頃、僕たちは茅ケ岳という1,700メートル級の山の麓に暮らしていて、その山は秩父山系の深い峰々にそのまま続いていた。とても深い山々だ。
そして、その山々には、人間に捨てられた犬たちや、彼らが産み育てた犬たちの群れがいて、人間の目から逃れ、狩りをしながら生活しているということだった。

彼女は捨て犬だった。
ある時、彼女は3頭の仔犬たちを産み、僕たちが借りていた家の向かいにあった納屋の床下で仔犬たちを育てていた。
彼女はやせ細り、そして、世界に牙を剥いていた。
仔犬に近づこうとする者には、誰かれなく牙を剥き、吠え立てた。
彼女の首には、ひどく古びた革製の首輪が巻かれ、それが捨て犬だった彼女の過去を物語っていた。
僕たちには、彼女のひどくやせ細った体が切なかった。なんとかご飯を食べさせて、太らせてあげたかった。そして、仔犬たちにあげるおっぱいをたくさん出させてあげたいと思った。
そうして、毎日のように彼女に牙を剥かれ、吠えられながら、朝夕のご飯をあげるようになり、長い時間をかけて、彼女と僕たちの距離は少しずつ短くなっていった。やがて彼女は僕たちに対して吠えなくなり、信頼をくれるようになった。彼女の仔犬たちを、僕たちの手に預けてくれるようになった。僕たちは、仔犬たちのうちの2頭の里親を見つけ、1頭を我が家に迎えた。そして、彼女もまた、我が家で一緒に暮らすようになったのだ。
僕たちは、彼女に新しい首輪を与えた。赤くて可愛い首輪だった。
だが、彼女がふいと姿を消してしまったのは、それから程ない頃のことだった。
彼女はもう何日待っても帰って来なかった。山に野犬の群れがいて、彼女はきっとそこへ行ったか、あるいは帰っていったのだ、と教えてくれたのは、ボランティアで捨て犬たちのケアをしている方だった。

僕は、山深くへ駆けていった彼女のことを、今でもよく想う。
彼女は、犬であることを切断し、オオカミを目指したのである。
オオカミは犬の祖先だが、彼女は、その進化を逆に辿ろうとしたのだ。
つまり、オオカミになろうとしたのである。
哲学者のG・ドゥルーズならば、それを「条理空間から平滑空間への移行」と呼んだだろうか。ニーチェなら、「力への意志」と呼んだだろうか。いずれにせよ、それは勇敢で、誇り高い、存在のプラトーである。
彼女は、森のなかを駆けてゆく。
オオカミとなった一群の群れが、木々の下草をざわめさせ、鳥たちを羽ばたかせる。闇のなかで、鹿たちを追いつめる。せせらぎの水を飲み、一瞬のまどろみに白日夢を見る。
彼らは、すべてオオカミだ。
ただ、彼女の首には、僕たちが買い与えた赤い首輪が巻かれ、それだけが、かつての彼女の痕跡を残している。僕たちと暮らした痕跡、そして犬だった頃の思い出。だが、彼女がそれを振り返ることはない。彼女の前で、世界は裸のまま横たわり、マグマのように沸き立っている。
世界は彼女に、歩め、と命じる。駆けろ、と命じる。山々を疾走し、森を駆け抜け、人間の手を逃れろ、と命じる。
そして、いつか、彼女は倒れるのだ。
進化を逆に辿った、勇敢なオオカミとして。
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3日前の7月14日、早朝。
我が家の黒いラブラドールのゾロ君が、息をひきとった。
僕たち夫婦は、彼の最期の吐息を抱きしめた。
彼の心臓の最後の鼓動を、僕はてのひらで抱きしめた。
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by rhyme_naaga | 2012-07-17 00:26 | Naaga`s Voice
われらの犬たち
いちばん年長だったラブラドールのレオンが死んでから、ちょうど2年が経った。
写真は今から6年前のものだが、この頃、家には4頭の犬たちがいた。
黒いラブラドールのレオン、その息子のゾロ、僕が膝に抱いているのはまだ幼かった安吾、その母親で捨て犬だったママ(安吾のお母さんだから、うちではママと呼んでいた)。
ママはこの写真を撮った後しばらくして、ふっと家を出て、それ以降、姿を見せなくなってしまった。レオンは2年前に老衰で死に、そして、息子のゾロは最近、介護が必要になってきた。考えてみれば、彼はもう父親だったレオンが死んだ年齢を超えてしまっているのだ。足腰はすっかり弱り、立ち上がるのに苦労するようになった。
犬の寿命のことを考えれば、彼らの生は、僕たち人間の7倍ほどのスピードで過ぎ去ってゆく。
彼らの1週間は、僕たちのほぼ2ヶ月に相当し、彼らの1年は僕たちの7年くらいに相当するわけだ。息子のゾロの老化の進行は、だから、驚くほど早い。先週普通にできたことが、今週には難しくなっている。
彼があとどれくらい生きられるか、僕たち夫婦にはさっぱりわからない。しかし、ひとつだけはっきりしていることは、彼がいま、とても大切な時間を過ごしているということだ。これは、彼の人生(というか犬生)の最後の季節かも知れない。
この最後の季節に、彼はこれまでずっと僕たち夫婦から大切にされてきたこと、そして何も悲しむことはないし、すべてはこれで大丈夫なのだと、僕たちは彼にしっかりと伝えなければならない。うまく立ち上がれなくて、おしっこすらちゃんとできないという、彼にとってはとても不可解な現実を、僕たちは「それでも大丈夫なのだ」と伝えてあげなければならない。おまえの生命の時間をいま、めまぐるしく過ぎ去ろうとしているけれど、それでも、すべては大丈夫なのだと。
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レオンのことは、先日も書いた(『レオンのこと』というタイトルで)が、ちょうど命日がめぐってきたので、また少しだけ書き足しておこうと思う。

レオンが死んで、僕たち夫婦は庭にレオンを埋葬した。
たくさんの花で包んだレオンの首には、彼がお散歩の時にずっと付けていた首輪をかけた。
彼を土の底に横たえた時、僕たちは彼と一緒に埋葬するものを考えてみたが、結局、その首輪しか思いつかなかったのだ。
考えてみれば、その首輪は彼が所有していたただひとつのものだった。
他には何ひとつ、たったひとつすら、彼は持たなかった。そして、そのたったひとつの首輪さえ、僕たち夫婦が勝手に与えたもので、彼が自ら欲しがったものではなかった。
彼は、何も持たずにこの世に生まれ、何も持たずに死んでいった。
もちろん、それはレオンに限った話なんかではない。すべての犬がそうだし、もっといえば、僕たち人間も同じだ。僕たちは、何も持たずに生まれ、そして、何も持たずに死んでゆく。たとえ、どれほどの財をなしても、どれほどのお金を儲けても、すべてはただ、泡のように消えてゆく。死は、その一切を拒絶する。僕たちは、ただ裸のまま、ただ生まれた時と同じように、死んでゆくのだ。
僕たちは、庭に掘った穴の底に、レオンを寝かせた。そして、花を飾り、土をかぶせた。
さようなら、レオン。僕は思った。さようなら。
おまえの体は、土のなかでやがて姿を失い、土に還っていく。その首輪すら、やがて土に還り、あとはただ留め金の金属だけが、ささやかな名残として形をとどめるのだ。ひっそりと、ひそやかに、土のなかで。

死が、ただ死のみが、教えてくれることがある。
死は眩い逆光のように、僕たちの生を照らし出す。レオンは何も持たずに死んでいったが、果たして僕たちは何かをほんとうに所有したことなどあったのだろうか。
僕たちは土地を買い、家を建てる。服を買い、ペットを買う。しかし、それらは、ほんとうに僕たちのものなのだろうか。お金を支払った代償に何かを得るとき、それらは、ほんとうにあなたに属するのだろうか。
土地は、大地は、ほんとうに売り買いできるものなのだろうか。あなたが買ったペットの命は、あなたのものなのだろうか。

春が来て、初夏を迎え、僕たちの庭には、たくさんの鳥たちがやって来る。
植物は新しい芽を芽吹き、木々は花を咲かせている。僕たちの庭は、しかしほんとうは誰のものでもない、広大な大地のかけらである。
美しいひとかけら。レオン。
聴こえるか。あの鳥たちの歌が。
わかるか。麦が、風に鳴っているのが。
おまえの背中にも、その風は流れているか。
レオン。
あれから2年が経った。
おまえはこの庭に眠り、まどろみ、
そして、僕に呼びかけている。
今でも。
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by rhyme_naaga | 2012-07-03 15:22 | Naaga`s Voice