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公演の変更、ライブ情報について
今回の東日本大震災の影響で、3月28日のライブと4月3日の公演に若干の変更があります。
3月28日のライブでは、参加予定だったフランス人ミュージシャン、アントワンヌ・ルテリエがやむを得ず帰国したため、ミュージシャンは日本人3人となりました。
また、4月3日の公演は、当初、4月1,2,3日の3夜を予定していたのですが、急遽4月3日のみの公演となりました。開演時間も、夜から午後3時に変更されました。
詳細は、以下をご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/live.html

これらのライブ公演では、僕は久しぶりにギターを演奏することになりました。もちろんいつもの打楽器も一緒です。

また、5月21日には、八ヶ岳で焚き火ライブを開催します。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。詳細は、以下をご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/news/takibi.html
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by rhyme_naaga | 2011-03-28 00:00 | ライブツアー
輝く庭
連絡の取れないままだった福島相馬郡の友人から、無事の連絡が入りました。
彼女の家は地盤の固いところに建っているらしく、揺れにも大丈夫だったし、海沿いではないから津波の被害にも遭わなかった、とのことでした。
ただ、電話での連絡はまだ着きがたいということと、放射能の被害がやはり心配とのことでした。殊に、放射能の件は今後将来にわたって続く不安であり、危機でもあるから、彼女の心中は計り知れません。
しかし、今は、ともかく、彼女の無事が何より嬉しかったのです。本当に良かった。

皆様のご友人やご家族や、お知り合いの方々のご無事をお祈り申し上げています。
亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈りさせていただきます。

被災地の方々の不安は計り知ることができないほどだと思います。
そして、関東地方に暮らしていらっしゃる方々の不安は、僕も境遇を同じくする人間として理解することができるように思います。僕が暮らす山梨県八ヶ岳では、地震後頻繁に余震があり、なかでも静岡を震源とするものはとても大きな地震でした。もちろん、原発事故への不安もあります。できる限り多くの信頼に足る情報を集め、友人たちとシェアし、自分たちの周囲で一体何が起きているのかを正確に把握しようとしている毎日です。
フランス人の友人からは、早く日本を離れるように、というメールが何通も送られてきます。日本人の友人の何人かはすでに東京を離れ、また他の友人たちからは、西日本や九州へ逃げるように、という電話やメールをいただきます。

しかし、僕にはこの土地を離れる気がありません。
よほど大きな汚染が始まれば話は別ですが、僕は今のところこの土地にとどまるつもりです。この土地は、僕と妻が暮らし始めた場所であり、犬たちや猫がともに暮らす場所であり、庭には昨年死んだ一番年長だった老犬のお墓があります。それらは僕がともに生きると決めた者たちであり、やがて死別すると決めた者たちです。
この土地には、木々があります。草花があり、しかし、まだ何も植えられていない剥き出しの大地があります。
地震の起きた数日後、僕は20株の草花を買いに出かけ、それを妻とともに、その剥き出しの大地に植えました。
するとその大地は、輝くように映えました。僕たちの庭は、輝くのを待ち望んでいたようでした。
美しい色彩が、庭の片隅に、確かに生まれました。

草花は輝き、木々は芽吹き、やがて僕たちは死んでゆきます。
しかし、決意は変わりません。
僕は、この者たちと生き、この者たちと死んでゆくのです。

もう一度、亡くなられた方々のご冥福を、お祈り申し上げたいと思います。

長屋和哉
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by rhyme_naaga | 2011-03-21 01:30 | etc
どうか、無事でいますように。
今回の地震・津波で被災された方々のご無事を、心よりお祈り申し上げます。
また、すでに亡くなられた方々のご冥福を、お祈り申し上げます。

僕が暮らす八ヶ岳南麓でも、かなり大きな地震となりました。物が落ちて破損などしましたが、それでも怪我もなく、無事に暮らしています。ご心配くださった方々、本当にどうもありがとうございました。
地震が発生してから半日以上、こちらでは停電が続きました。普段からテレビのない生活をしているうえ、インターネットも遮断されて、何が起きているのかまったくわからないまま過ごしていました。翌朝になってようやく被害の甚大さを知りました。
被災された方々のことを思うと、胸が塞ぎ、苦しい思いです。

それから、僕の友人が福島県相馬郡に暮らしています。いまだ連絡が取れていません。彼女の無事息災を願わずにいられません。どうか、どうか無事でいますように。

どうか、一人でも多くの方が、救われますように。薬と水と、暖かい食事が届けられますように。
どうか、無事でいますように。

長屋和哉
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by rhyme_naaga | 2011-03-13 10:58 | etc
『山躁賦』
来週10日(木)、東京六本木のライブハウス「superdelux」にて、蒙古斑革命のライブです。
蒙古斑革命は、日本人に脈打つアジア人としての美意識に光を当てたプロジェクトで、故・山口小夜子さんと写真家・高木由利子さんの企画として数年前まで雑誌/インターネットにて展開されていたものだった。
今回のライブは、その再始動の第一弾。詳細は、

http://yurikotakagi.com/c/news/
http://www.ame-ambient.com/live.html

をご覧ください。
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話は変わるが、最近、古井由吉の短編連作集『山躁賦』(初出1982年)を読んだ。
小説らしい小説を読んだのは久しぶりのことだった。一体もう何年もの間、小説を読んでいなかっただろう。
古井由吉の小説は、まだ学生だった頃に『沓子』や『円陣を組む女たち』など初期のものを読んだきりだったから、かれこれ25年ぶりくらいに読んだことになる。
中上健次の短編連作集『熊野集』は、他の中上健次の作品と同じように、何度も読み耽った小説だが、この小説が『山躁賦』の大きな影響下に書かれたことは当時から知ってはいたが、それでもなんとなく読まないままだった。
小説に限らず、哲学や思想を含めたエクリチュールは「教養」であると思っている人もいるかも知れないが、じつのところ、事態はむしろまったく違っていて、本当に優れたエクリチュールは、真性の毒である。
ひとたび読んでしまった言葉は、毒のように作用する。中上健次は毒であり、ニーチェは毒である。それらを解毒するには、相当の歳月が必要であり、フラッシュバックが消えることはない。
『山躁賦』を読んで、そんなことを(ずっとわかっていたことなのに)思い出した。
例えば、花について。

「・・・生身の人間には花の咲ききわまって散りかかるところなぞ、ほんとうのところ、直視できるわけはない、なんだかんだと惜んで躁いでますが、まともに眺めきった者なぞ、あなた、ひとりもいやしません、ひとりも・・・酒喰らって莫迦躁ぎするほうが罪はないんで、花の気に触れて心の底が静かに狂いおって、歌に舞いに、火つけに殺しに軍、なにも花が散るのを見て軍に踏み切るわけでもないんでしょうけど・・・。
それでもやがて一斉に散りはじめると、風も地もたちまち白く、人の身の内も白く、四方の山に散り眠りのうちに散り、野も心もはるばると、一面にうかされて、花になっていく。飢餓悪疫の上に降りかかり、流血の上を覆い隠し、散りかう光に叫喚すら桜色に染まり、恐怖も桜色、気の狂うのものどかで、今日もよくよく閑があるのか、花をかざして謀りごとに耽ける顔があり、やがて幕の外では物の具ひっつかみ、目の色を変えて、一身の執念のごとく、手前にかかわりもない殺戮へ駆け出していく男どもの熱狂も見える。」(『山躁賦』古井由吉)


季節は訪れる。
そろそろ花の声を聴く時節である。花びらは浮かび、舞い、やがて地面を白く染める。そうして風が吹けば、剥き出しの地面がふたたび現れるが、それはすでに、かつての地面ではない。花びらが密かに、それを変えてしまったからだ。

アルバム情報を、どうぞご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/news/soul.html
http://www.ame-ambient.com/silent.html

5月21日には、八ヶ岳で焚き火ライブを開催します。詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/news/takibi.html
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by rhyme_naaga | 2011-03-01 12:55 | ライブツアー