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樹と人
春になると突然、やらねばならないことが増える。例えば、樹木は冬の長い眠りから醒めて、葉を膨らませ始めるのだが、その樹木の植え替えの時期は、まだ葉が膨らみきらない春先のほんの短い期間に限られている。それから、芝生を貼ることができるのも、この時期だけである。そうして、またそろそろ田んぼも始まる。
冬の間、僕たちも樹木と同じように休眠していたのである。
こんな感覚は、東京に暮らしていた頃にはまったくなかったものである。
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庭に木を植えたのだった。
カツラ、桜、山モミジ、ケヤキなど。これまで剥き出しの赤土だった場所に、花びらをつけた桜の樹が立ち上がると、突然のように庭が生命を持ち始めた感覚を覚え、ある種の感動がわき起こってきた。
僕が愛してやまないロシアの映画監督A・タルコフスキーの遺作『サクリファイス』のラストシーンを、ふと思い出す。
枯れた松の木に、水を注ぐ口のきけない少年。父を失った少年。その少年が、松の木の傍らに横たわり、ふいに言葉を話し始める。
「はじめに言葉ありき。父さん、なぜなの?」
枯れた松の木は、いつか再生するのだろうか。そして、濃い緑を広げるのだろうか。
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樹と人。
J・S・バッハの『マタイ受難曲』の美しさ。
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by rhyme_naaga | 2010-04-27 15:06 | etc
沈黙をこそ
3年前に書いた詩(のようなもの)が見つかった。
人に頼まれて書いたものだが、詩にするにはもっと凝縮する必要がある。
詩とは、白紙に書かれた言葉以外のものを、海のように辺限なく広がる空白をとらえるように、とらえるものでなければならない。言葉は、言葉ではないものを言い表すために、いわば逆説的にこぼれ落ちるものでなければならない。
言葉そのものを書きたいのではないのだ。
沈黙をこそ、言葉によって、その、輪郭をなぞりたいのだ。
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美について

きみは
尽きることのない海から生まれ
踏みしめられた銀色の雪に
かつて
歓びの声をあげたのだ
人生はその歓びのすべてだと
陽光に満ちた午後の食卓で
祖母に教えられたのだ

きみは
思い出すことができるだろうか
あでやかな花にも似た
賑やかな午後の樹の下で
きみの生が祝福され
きみの名が決められた
夏の午後を
きみは
一編の詩の行間にこぼれた
海のような空白に
生を受けたのだ

きみの名は
すべての祝福と歓喜のなかで
召喚された
初めての夏の午後に
父はきみの名を呼び
そして母は
さらに名を呼んだ
きみは世界の無垢よりも無垢で
世界の美よりも
さらに美であった

きみは
いつか思いめぐらすだろうか
美しさは
きみとともに誕生し
きみとともにめぐり
日々を伝え
歓びを交わしていることを
愛の言葉を書く
その指さきに
いっそう強く
あふれていることを

美しさは
ひとときも絶えることなく
きみとともに歩いてきた
初めての夏の午後
きみはそうして歩きはじめたのだ
父がきみの名を呼び
母がさらに呼んだ
眩い夏の午後からずっと
さらに
いつまでも

長屋和哉 2007年初夏

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by rhyme_naaga | 2010-04-14 23:16 | etc
TINGARAニューアルバム『かむながら』
明日9日(金)は、友人のユニットTINGARAの拠点BOKUNEN`S ART TOKYOでのイベントなのですが、じつはこの日はTINGARAのニュ−アルバム『かむながら』の発売日でもあります。そんな大切な日に、僕を呼んでくれてとても光栄に思っています。TINGARAのお二人、どうもありがとう。
そういうわけなので、この日の夜は演奏だけではなく、TINGARAに新しいアルバムのお話など聞きたいと思っています。TINGARAファンの皆さま、どうぞお楽しみに(満員御礼となりました。どうもありがとうございます)。

それでニューアルバム『かむながら』ですが、美しい自然音(バイノーラル録音による)に始まって、つぐみさんのいつもながらの秀逸なソングライティングと、ヒデオさんの冴え冴えとしたアレンジワークを聴くことができます。あの美しい自然音は、沖縄のどこかの島の夜の音だろうか? 聴けば聴くほど美しい。
アルバムの詳細は、以下のリンクからどうぞ。

http://www.tingara.com/mt/archives/000_head_line/
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by rhyme_naaga | 2010-04-08 23:22 | etc
まったくの単独者として
前回引用した辺見庸氏の文章を改めて読んでみて、ふと坂口安吾を思い出した。彼のエッセイに『風と光と二十の私と』というものがあって、その中で安吾は、代用教員をしていた頃のことを書いている。
ある時、牛乳屋の悪ガキが他の生徒を脅して文房具屋から鉛筆を盗ませた。それに気がついた安吾は、その悪ガキに近づき、かんべんしてくれと言う彼にこう言うのである。
「かんべんしてやる。これからは人をそそのかして物を盗ませたりしちゃいけないよ。どうしても悪いことをせずにいられなかったら、人を使わずに、自分一人でやれ。善いことも悪いことも自分一人でやるんだ」
安吾はよく、悪を書いた。悪を書ける作家は、とても少ない。中上健次、坂口安吾、ジャン・ジュネ、フェルディナン・セリーヌ、ヘンリー・ミラー、ウィリアム・フォークナー、アントナン・アルトーetc。

坂口安吾の小説を、もっとも絶望的だった若い時代、暗がりに灯るひとつの蝋燭のように僕はくりかえし読み続けた。東京で、誰とも共有することのない青空が広がる公園のベンチで、一人で懸命に読んでいた。それは美しく、切なく、エモーショナルだった。

「夜の空襲はすばらしい。私は戦争が私から色々の楽しいことを奪ったので戦争を憎んでいたが、夜の空襲が始まってから戦争を憎まなくなっていた。戦争の夜の暗さを憎んでいたのに、夜の空襲が始まって後は、その暗さが身にしみてなつかしく自分の身体と一つのような深い調和を感じていた。・・・(中略)・・・そして高射砲の音の中を泳いでくるB29の爆音。花火のように空にひらいて落ちてくる焼夷弾、けれども私には地上の広茫たる劫火だけが全心的な満足を与えてくれるのであった。
そこには郷愁があった。父や母に捨てられて女衒につれられて出た東北の町、小さな山にとりかこまれ、その山々にまだ雪のあった汚らしいハゲチョロのふるさとの景色が劫火の奥にいつも燃えつづけているような気がした。みんな燃えてくれ、私はいつも心に叫んだ。町も野も木も空も、そして鳥も燃えて空に焼け、水も燃え、海も燃え、私は胸がつまり、泣き迸しろうとして思わず手に顔を覆うほどになるのであった。』 (『続・戦争と一人の女』)

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写真は、冬のいつもの散歩道である。今はもう雪も消えた。

4月のライブとワークショップの情報をアップしました。
どうかご覧ください。
http://www.ame-ambient.com/live.html
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by rhyme_naaga | 2010-04-05 01:25 | etc