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孤独の場所から
年が明けてからこれまで、ある企画のためにやらねばならないことがあって、このダイアリーも書けないままでいた。だが、それも少し落ち着いたので、ようやく向かい合うことができた。
とはいえ、格別に忙しかったわけでもない。日々の暮らしは静かに流れていたし、友人たちと食事をすることも頻繁だった。ただ、それでも一人になって作業をする時間は多く、そんな時間は僕の精神を困憊させ、疲れさせた。夜中、机に向かっても何ひとつ作業が進展しないこともある。そうして、ただ一人、いつまでも腰かけている。そんな日々だ。
あらゆる物事にマジックは存在しない。たとえそれがどんなに壮麗な装いをしていようと、その背景には、夜中に机に向かう孤独な営みがある。ささやかな孤独の積み重ねがある。
テレンス・マリックという映画監督がいる。『天国の日々』『シン・レッド・ライン』そして昨年公開された『ニュー・ワールド』といった、いずれもあまりに美しい映画を撮ってきた人である。J・L・ゴダールやタルコフスキーやカサヴェテスなど、僕がこよなく愛してきた映画監督の中にあって、ただ一人もっとも好きな映画監督を挙げるとすれば、やはりテレンス・マリックになるだろう。
テレンス・マリックはその長いキャリアにも関わらずとても寡作な作家である。長いブランクもあった。その間、彼は大学で哲学の講義をしていたという。
彼は撮影が始まってからも、シナリオをどんどん変えていくのだという話を聞いたことがある。ただ、シナリオの変更をするのは撮影現場ではない。彼は撮影現場から離れて、どこかまったく関係のない場所へ消えてしまい、そこから電話で変更を指示するのだ。電話ボックスを見つけ、そこでスタッフに連絡をする。撮影現場にはもちろん多くの人がいて、熱気にあふれていることだろう。しかし、彼はそこから一人離れて、孤独の場所を見つける。冷え冷えとした場所だ。そして、その孤独の場所から、映画を撮る。

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東京を離れて八ヶ岳で暮らすようになってから、素晴らしい映画を見る機会もずいぶん減ってしまった。僕はとにかく映画が好きだから、それが寂しくて、結局プロジェクターを買った。とはいえ、近所のレンタルDVD屋はあまり品揃えが良くなく、観る映画にも困っていたのだが、先日、ミヒャエル・ハネケという映画監督の回顧シリーズが数本まとめて並んでいるのを見つけた。
これがとても素晴らしかった。『71fragments』の最初のほうのシーン、旧ユーゴから逃亡してきた少年がトラックの荷台に隠れて国境を越え、ウィーンの街に入って来るシーンは本当に素晴らしかった。夜中のバイパスをトラックは走り続ける。道の両側のガソリンスタンドやマクドナルドの電飾が過ぎてゆく。信号でトラックは停まり、そして再び走り出す。そんな光景が延々とひたすら続く。ただ、それだけのシーン。本当にただそれだけのシーン。それなのに、観ていると、心が揺すぶられる。名付けようのない静かな感動に心が裂かれる。
ハネケは恐るべき映画監督である。
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by rhyme_naaga | 2007-02-23 01:43 | etc